これまでproxmox VEのストレージとしてCephのRBDは利用していたが、CephFSは利用していなかった。ブロックデバイス内にデータを保持するのはバックアップを取るには便利だけど、Cephを壊さない覚悟があれば、Filesystemで冗長度は十分なので、これを機にメインのデータ保存先として使うことにした。(ちなみに、現在はGoogle DriveとNAS)
CephFSの利用は以下の順番で行う。
- メタデータサーバを登録する。
- CephFSを作成する。
ProxmoxのGUIから設定すればよいだけなので、難しいことは特にないかも。メタデータサーバは冗長性を持たせるのだが、とりあえず、メンテで落としたりするのでCephのデータノードすべてで動かしておいた。(3台) PG数はうちの環境だとデフォルトが128だが、初期状態では32で動いているようだ。(まだちゃんと理解していない。)
これでCephFSが作成され、クラスタ内のCephをインストールしているノードでは/mnt/pve/cephfs というマウントポイントにファイルシステムとしてマウントされる。(下図は、OSDはないが、Cephを入れているRaspberry piから見たCephfs)
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/root 122958340 7556276 110373612 7% /
devtmpfs 3735388 0 3735388 0% /dev
tmpfs 3999580 67488 3932092 2% /dev/shm
tmpfs 1599836 916 1598920 1% /run
tmpfs 5120 16 5104 1% /run/lock
/dev/mmcblk0p1 261108 55320 205788 22% /boot
/dev/fuse 131072 60 131012 1% /etc/pve
192.168.0.202,192.168.0.203,192.168.0.204:/ 5454393344 122880 5454270464 1% /mnt/pve/cephfs
tmpfs 799916 0 799916 0% /run/user/1000
Linux上だとこれでよいのだが、Windows Desktopだと直接使えない。Ceph for Windowsというのもあるにはあるのだけど、署名されていないドライバを利用しようとするため、Windows11で普通に使おうとするとSecure Bootに引っかかって起動しなくなる。(Windows10までであれば大丈夫だと思う。)このために設定を変えるのは本末転倒のため、Linux側でSambaサーバを立てて参照することにした。ということで続きは次の記事で。
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