Proxmox Arm64関連メモ

OrangePi5 Plus / Raspberry Pi 4B用のOSとして、Debianベースの公式のOSイメージ(Raspbianとか)にProxmox Arm64を導入してProxmox VEとして利用している。このレポジトリ自体はとても安定していて問題らしい問題は起きていないのだが、パッケージを導入するだけの単純なインストーラということと、そもそもProxmoxが対応している範囲が限られていることがあって、利用にはいくつか注意するべき点があったのでメモをしておく。

  1. kernel
  2. ceph
  3. zfs
  4. コンテナ
  5. VM

Kernel

そもそもRaspbian OSやOrangePiOSのデフォルトでは、proxmoxを動作させる前提のKernelになっていない。OrangePiOSでの話は前の記事に書いた。Raspberry piも同じでrbdに対応させたカーネルを自力でコンパイルする必要がある。

公式のマニュアルに必要なことが書いてある。読むのが怠ければ、流れはこの記事に目を通せばつかめると思う。

Ceph

GUIから導入すると失敗することがあるので、aptで普通に導入しておけば、後はPVEがよろしくやってくれる。

ZFS

デフォルトでは入っていないので公式手順に従って導入する必要がある。この記事にも書いた。

コンテナ

コンテナイメージは、LXCの公式のイメージ置き場からとってくるのが良い。ただし、新しすぎるイメージだとProxmoxとの連携がうまくいかないことがある。nameserverなどの設定はGUI上で設定するとコンテナのファイルを書き換えてくれるのだが、UbuntuもLunarやManticだと動いてくれない。DebianもPVE本体はbookwormベースなのだが、コンテナでbookwormだと連携が不完全な個所があった。ということでしばらくはubuntu jammyを利用している。もちろん、Proxmoxとの連携を当てにしなければ普通に動作するけれども無理する必要もないかなと。コンテナ上でDockerを動作させる方法は別に書く予定。

VM

VMは、Proxmoxに微妙に変な動きがあってはまった。

  • BIOSは、OVMI(UEFI)でないと動かない。
  • EFIストレージが必要。(Ceph RBD上でも別に構わない)
  • メディアはIDEではハンドリングに問題があるので(バグ? 番号がずれてしまう) SCSI: 1に設定してそこから起動させる。

途中、Ubuntu Serverのようなターミナルでのインストールだと画面が出力されない瞬間が結構長いけれども、一応これで動作する。


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